2019年9月10日火曜日

Windowsコマンドプロンプト:ネットワーク系コマンド一覧

Windowsネットワーク系コマンド一覧の備忘録


 いざという時に忘れがちで、覚えていてもそれでよかったのか、もっと便利なのはなんだったっけ?と思い出せなかったりするコマンドのうち、ネットワーク系を以下に列挙しておこうと思います。ネットワークトラブル発生時などに役に立てばと思います。
 尚、詳細は別途個別に書いていかないととてつもない量になってしまうので、ここでは主な用途や効果、簡易的な紹介と使い方程度で記載します。


  • hostname
  • ping
  • tracert
  • ipconfig
  • netstat



hostname


 「hostname」コマンドは、自身のPCのコンピュータ名(ノード名)を表示し返してくれます。

 hostname

 意外とGUIで“自分のPCのコンピュータ名を確認する”時にどこをどう開けばいいのか、最短を考えてしまいがちですが、どのみち必要ならコマンドプロンプトを立ち上げてしまい、このコマンドで確認するのはアリだと思います。
 ちなみにほかの方法なら、「set」や「systeminfo」等でもよいかもしれませんし、「コンピュータ」のアイコンがエクスプローラなどで出ているのであれば“右クリック”し「プロパティ」でもよいかと思います。



ping


 いわずと知れた、指定した相手先との通信を確認するのに使います。よほどのこと(対象のポートが塞がれている場合や意図せず落ちている、ネットワークケーブル自体が断線している等)がない限り同一セグメント内であれば疎通テストは十分に可能なはずで、帰ってこない場合はそれなりな異常と考えてよいレベルと判断できます。

 ping (相手方のIPアドレス、または名前解決可能なコンピュータ名)

 通っているようであれば、ほぼほぼ物理的なネットワークには異常がなく、大抵は論理的なネットワーク異常を疑っていくことになります。例えばファイアウォールで所定のポートが塞がれているケースや、IPアドレスだと通りコンピュータ名では通らないといった名前解決の問題など(があるある)です。

 他の用途として、-nオプションを使ったバッチ内タイマー的な用途で使ったりもします。旧世代の常套手段として。



tracert


 このコマンドでは、相手先までの“経路”を順にリスト表示していきます。手近な相手先だと相手の身が返ってくるのでpingと大して変わりませんが、例えばインターネット経由での相手先までの経路を確認する場合などにはとても役立ちます。どこのルーターを経由して回っているのか、どこで時間かかっているのか、等。pingが通らなかったときの第二選択コマンドといったところでしょうか。

 tracert (相手方のIPアドレス、または名前解決可能なコンピュータ名)

 中には対応していないルータもあるようで、必ずしもネットワーク異常がそこで起きている、とは言い切れない場合もあります。



ipconfig


 これもよく使います。一番多く使うのは、“自分のIPアドレス、またはMACアドレスを確認”する場合でしょうか。DHCPクライアントの場合は今のIPアドレスはわかりませんし。
 他には、そもそもネットワークアダプタがコンピュータとしてちゃんと認識されているかを確認する場合です。
 私はめんどくさいのでもっぱら/allオプションを付けて実行してしまいます。

 ipconfig /all

 ずらずらっと出てきますが、物理LANケーブルで接続しているコンピュータの場合は
  “イーサネット アダプター ローカル エリア接続:”
 といった項目の内容を確認することになります。無線LAN(Wi-Fi)の場合は、
  “Wireless LAN adapter Wi-Fi:”
 という項目になります。
 そしてその中の、例えばIPアドレスであれば
  “IPv4 アドレス...~~~~~”
 といった場所にIPアドレスが表示されます。
 MACアドレスは“物理アドレス”部になります。
 ※名称はOSや環境により若干違うかもしれません。

 接続されていない場合や、ネットワークが正しく確立されていない場合は、物理アドレスや各固定設定値のみが表示され、行がかなり少なくなっているのでそれらはつながっていないものとして見ることが出来ます。


 他にもマニアック(?)なコマンド多数ありますが、大抵上記の物でめぼしはつけれると思います。



netstat


 このコマンドはネットワーク自体というよりかは現在のネットワークポート状態を列挙することが出来ます。
 例えば、ポート80が開いているのか、や、何に使われているのかをPIDから追っかけていくためにリストアップします。
 そしてまた私はめんどくさいので必ず-naoを付けます(忘れないように「なお」と覚えてます)。

 tracert -nao

 ずらっと出てきますが、ポイントはローカルアドレスのポート番号部と、一番右のPIDの番号です。タスクマネージャを立ち上げ、左下の詳細をクリックし、詳細タブの列「PID」と整合確認すると、どんなアプリでそのポートが使用されているのかが確認できます。
 Webサーバーを立てている場合の競合状態や、ファイアウォール設定のためのネットワークゲームでのポート番号確認などできるかと思います。
 


- PDS PIS 研究室 室長 -










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