2019年8月14日水曜日

Android開発者向けオプションの「タップを表示」と「ポインタの位置」

Androidのタップ位置と座標の簡易表示


 Android開発していると、結構な確率で「タップ位置」や「座標」を知りたくなる時があります。

  • 今本当にタップされた?
  • 実際、今、何個同時にタップされてる?
  • この画面一番上って本当にY座標ゼロ?
  • このオブジェクトってどれくらいの位置?どれくらいの大きさ? 

 等々。。。

 また、普段使いでも、タップの感触をバイブレーション以外に“視覚的”に認識することも出来るのはかなり便利です。
 そして、まれにですが、タッチ位置を移動して途中でタッチが切れるような現象が起きた時、特に同じ場所で起きるときもあり、液晶のタッチパネルの故障や接触不良などでタッチ切れが起きるのも確認することが出来ます。
 これら、アプリを入れなくても確認できるので、いざという時に利用するとかなり便利です。


<設定>


 まず、「開発者モード(開発者向けオプション)」を“ON”にする必要があります。
 詳しい方法はこちらに書かれているので、まだ開発者モードをONにしていない場合は参照してください。

 Androidの「設定」から、「開発者向けオプション」を選択します。
 (機種やバージョンによっては「詳細設定」等の中にある場合もあります。)


 下にスクロールして行き、“入力”ラベルのところにある「タップを表示」と「ポインタの位置」を“ON”にします。



 以上で設定は終了です。
 設定を戻す際は、上記と同様の項目を“OFF”にするだけで戻ります。



<「タップを表示」について>


 タップした場所に丸いマークが残像の様に1秒ほど白いが残ります。
 どこをタップしたか本当にタップされているか?が一目でわかります。
 もし、ソフトキーボードやアプリ上のボタンでタップミスが多いと思う場合はこれを試してみると意外とずれた場所をタップしていたりするのに気づけます。

 機種やAndroidのバージョン?によって、同時タップ数が10であったり5であったりする場合があります。
 残念ながらそれを表示している項目を私は知りません・・・。が、このタップを表示しておくと、両手で10タップしたときに何個の〇が表示されるかで同時タップ数を確認することも出来ます。
 私の知る中では、機種によって2018年発売のモデルでも同時5タップが上限の物がありました。個人的にはすべて10同時タップだと思っていましたので驚きです。。。

 また、液晶の故障で、一生懸命タップしてもとある場所ではマークがつかずタップされていない事になっている。。。等。

 普段からこの設定でもいいくらい違和感ない機能なので個人的にはお勧めです。


<「ポインタの位置」について>

こちらは少し特殊です。

 ポインタの位置(タップして指を動かした場所も含む)の“軌跡”を一回分だけ画面に残しておけます。
 上の画像のなにやら怪しいフラフラの細い線は、私の方で残しておいた軌跡の線です。
 もう一度タップしなおした時に前の軌跡は消え、新しい軌跡だけになります。

 これだけでもMoveイベントの取得状態を確認するのに使える機能ですが、タップ位置と同様に「タッチパネルが認識しない場所」を見つけるのにもかなり役立ちます。
 そういったアプリも世の中に結構出ていますが、このモードをONにして画面上をくまなくタップしたまま移動させていけば、途中で切れる場所を確認することが出来ます。
 もし、四方八方から指をスライド移動していって同じ場所でと入れるようなら、残念ながらタッチパネル(液晶一体)がその部分だけ壊れているという事になります。要修理で、5千円とか1万円とか、場合によってはそれ以上費用がかかる場合も。。。?

 もう一つ、ポインタの位置としては、ディスプレイの一番上に、X,Yの座標値や、移動距離(相対座標)などが表示されます。また、上にも書きましたが、同時タップ数も何個タップされているのか数で表示されます。
 Android開発していくうえで、この座標値情報はかなり役に立つので知っておいた方がいいでしょう。どうしても座標の状態に疑問があるときや、そもそもY座標がステータスバー消すとどう変化するのか?や、最近多いノッチ(切り欠き)があるときのY座標はどう取り扱うのか等で、とっても重宝します。

 こちらは出しっぱなしだと普段使いでは邪魔と思いますので外しておくことをお勧めします。


- PDS PIS 研究室 室長 -

0 件のコメント:

コメントを投稿