Windows7からWindows10へのアップグレード(数年ぶりの再実行)
2020年1月14日でWindows7の延長サポートが終了してしまいますが、まだ1台Windows7のマシンを使っています。
業務上必要だったのですがその必要が完全になくなった為、Windows10にアップグレードしようと思います。
先日まで
クローンバックアップや
SSD化(容量拡張)換装などを行っていたこのマシンは、以前に一度、
無償期間中にWindows10へアップグレード済みの物で、その後すぐにWindows7に戻して今日まで使っていました。
ライセンス登録のために無償アップグレードしたのもありますが、各種デバイスに問題が起きないかも知っておきたかったので、当時色々試し済みだった次第です。
★以下手順は、あくまでも"
過去に認証済みのWindows10である事”が前提です。
※機種や状況、条件によって差もあり失敗することもあります。必ず復元できる状況を準備してから実施することをお勧めします。また、何が起きても責任も取れませんし相談にものれるかはわかりかねますのでご了承ください。
<実作業>
なるべく画面ベースで書きたいと思います。
以下サイトにアクセスし、「MediaCreationTool1909.exe」をダウンロードします。
https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10
※2019年11月19日時点でのURLです。ダウンロードした場合のプログラムはWindows10用ビルドバージョン「1909」でした。
ダウンロードしてきたexeを適当な場所に置き、ダブルクリックして起動します。
しばらく待ちます。
ライセンス条項を確認し、「同意する」で次に進みます。
またしばらく待ちます。
ここで選択肢になります。今回私は自PCのみで、かつ、デバイスドライバや環境そのものを"そのまま引き継がせる”事を優先したかったので「アップグレード」を選択し「次へ」で進みました。
しばらく待ちます。
ここは数十分待たされる場合があります。
メディア作成待ちです。
結果的には、C:\の下を日付で並び替えてみると「ESD」というフォルダが出来ているみたいなのでそこに集められているのでしょうか・・・。
次に更新プログラムのダウンロードが始まったようなのですが、ここでトラブルおきました。
一度ウインドウが閉じた後、うんともすんとも言わず、継続されてる気配がないです。
もう一度最初からやり直してみましたが同様の現象。プロセスもそれらしいものは見当たらず。。。
<再挑戦>(翌日回し)
色々状況を確認し、以下の点を試してみたところ継続実行できました。
・ローカルのAdministratorアカウントで入りなおす
・C:\ESD\Windows\setupを実行
※これが正しいかは定かではありませんが。
Windows10のインストール画面を「次へ」。
(下のチェックボックスは任意。デフォルトはOFF。今回:OFF)
更新プログラムのダウンロードが始まりしばらく待ちます。
一瞬ウインドウ閉じましたが、再度すぐ立ち上がりました。
(また?)ライセンス条項が出るので確認し「同意する」で進みます。
また更新プログラムで待ちます。
MSEの説明が出るので確認し「確認」ボタンを押します。
インストールの準備完了となり、「インストール」ボタンで実際に開始されます。
全画面青くなり気長に待ちます。
デバイス(インストール中のパソコン)のプライバシー設定の選択画面が出ます。
デフォルトはすべてON(右寄りボタン)になっています。
確認し、任意で設定していきます。今回私のPCではすべてOFFにしてみています。
<Windows10起動>
「こんにちわ」とかでて、いかにもWindows10の開始という感じで起動します。
ここまでくるとWindows10のサインイン画面まで表示されます。
まず最初にライセンスが通っているか確認します。
※インターネットに接続されていることを前提として書いています。
キーボードで
[Windows] +
[Pause] を押し、下の方にある「Windows ライセンス認証」部を確認します。
「~認証されています。」が出ていればOK。以前に一度Windows10にしておいたのが効いてます。
★ここからは順不同です。★
〔デバイスの確認〕
まずおすすめはデバイスを確認する必要があります。
キーボードで
[Windows] +
[x] を押し、スタートメニュー部に出てくるメニューから「デバイスマネージャー」を選択します。
今回のパソコンでは音源系デバイスで異常があるようです(画像ビックリマーク部)。
おそらくWindows7用のドライバとWindows10で相性が悪かったと思われ。
更新を試みます。
ビックリマークのついている項目を右クリックし「プロパティ」を選択。
「ドライバー」タブ内の「ドライバーの更新」から「ドライバーソフトウェアの最新情報を自動検索」を押しで検索と更新を実行させてみます。
見つかればインストールが実施されます。
成功すれば無事更新されます。
一覧表示に戻ると、NVIDIAのAudio系というのがわかりますね。
DVIやHDMIでスピーカー付きモニタと接続したときの音関係でしょうかね(憶測)。
デバイスはとりあえずは一安心です。
〔WindowsUpdate〕
次に、Windows Update をしておくことをお勧めします。
キーボードで
[Windows] +
[i] を押し、「更新とセキュリティ」から「更新プログラムのチェック」で実行できます。
〔イベントビューアでエラーや警告の確認〕
環境によってはかなりのエラーが出たりします。
今回のPCではとある常駐アプリが悪さしていたので思い切って一旦アンインストールしました。後日Windows10用をインストールする予定です。
サービスで起動しているものや遅延起動、タスクスケジューラ起動、何かの連動起動、手動等、実際に立ち上げた時にエラーになる場合もありますので、しばらくしてから確認することもお勧めします。
〔タスクスケジューラの動作確認〕
あまり問題が出ることはないかもしれませんが、タスクスケジューラで重要な処理を定期的に行っている場合はその結果も正しく処理されているのかを確認しておくことをお勧めします。
〔ドメインユーザーでのログイン確認〕
移動プロファイルの関係上、キャッシュだけで起動されてしまうとスタートメニューがほぼ何もなくなったりします。
一度ユーザーフォルダをバックアップとっておき、移動プロファイルを正しくクライアントPCから削除した後、再度サーバーからのプロファイルを再構築すると綺麗にそろいます(正し個別設定は消えるので再設定が必要です)。
〔各種アプリケーションの起動確認〕
不要なアプリケーションはアンインストールしておくことをお勧めします。
また、Windows10用が7用とは別に準備されているアプリの場合はインストールしなおした方が良いと思いますので、インストール済みアプリから重要なものはよく確認しておいた方が良いです。
〔ネットワークドライブ接続とセキュリティ認証の確認〕
よほどのことがない限り問題ないかとは思いますが、確認しておいた方が良いでしょう。
〔リモートデスクトップの接続確認(必要なら双方)〕
こちらも問題が起きることは想定しにくいですが、暗号化認証で違いはあるかもしれないので念のため要確認です。
〔エクスプローラの不要なピンやフォルダの除去(非表示/削除)〕
・クイックアクセス内すべてピン外し/削除
・ドキュメントやピクチャ、ビデオ、ミュージック等の非表示化
(
方法はこちらの記事で紹介しています。)
・(左ペインの何もないところで右クリックし)「すべてのフォルダーの表示」と「現在のフォルダーまで展開」をチェックONにする
〔各種日常の情報や起動、認証確認〕
・メーラーの起動と過去のメールや新規メールの送受信
・ブラウザのお気に入りフォルダ、設定、登録済みサイトの認証
・スタートメニューへのピン止め
・タスクバーのリンクバー再設定
・タスクバーの通知領域再設定、不要な常駐アプリの自動起動停止
・背景やマウスポインタ、電源の管理その他各種個人設定の見直し
思いのほか大きな問題なく「再Windows10化」はできました。
落ち着いたら旧データやアップデート時の不要なデータの削除(容量削減)が必要になりそうです。ザッと15GBほどは増加している様なので、チェックポイント含め整理したいと思います。
来年1月14日に向けてこれから似たようなことを行う方の参考になれば幸いです。
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- PDS PIS 研究室 室長 -