2019年7月9日火曜日

Windowsコマンドプロンプト使うなら、最低限これだけは覚えるべし②:DIR

< Windows MS-DOS コマンド プロンプト “DIR” >


 前回は「SET」の記事を書きましたが、今回は「DIR」について書きたいと思います。

 この「DIR」は、通常、今いるカレントディレクトリ(フォルダ)の状態を一覧で表示してくれますが、意外とオプションの使い方や他のコマンドとのかけ合わせで奥が深かったりします。

 まず、単純に「dir」コマンドを実行(コマンドプロンプトの立ち上げ方は前回の記事を参照してください。)
  dir
 以下画像の一つ目です。あえて何もないフォルダで実行してみた結果です。通常はいろいろなファイルやフォルダが表示されると思われます。
 この単純に3文字の入力でカレントディレクトリの情報表示はとても多用します。私は癖で打ってしまうことも多々。。。次回書こうと思っている「CD」と共によく使うので覚えておいた方がいいです。

 その下にある、
  dir C:\Windows\temp
 は、“絶対パス”形式で引数を与え、そのフォルダの情報を確認する場合の例です(上の図2番目)。
  dir C:\Windows\*.log
 “絶対パス”で指定しつつも、対象の名前をワイルドカード(アスタリスク「*」)であいまいにし、拡張子が「.log」の物だけを列挙(上の図3番目)。


 使い方を確認する際は、
  dir /?
 で詳細なオプションを確認できます(以下結果を引用)。
ディレクトリ中のファイルとサブディレクトリを一覧表示します。

DIR [ドライブ:][パス][ファイル名] [/A[[:]属性]] [/B] [/C] [/D] [/L] [/N]
  [/O[[:]ソート順]] [/P] [/Q] [/R] [/S] [/T[[:]タイムフィールド]] [/W] [/X] [/4]

  [ドライブ:][パス][ファイル名]
              一覧表示するドライブ、ディレクトリ、またはファイルを指定します。

  /A          指定された属性のファイルを表示します。
  属性        D  ディレクトリ                R  読み取り専用
              H  隠しファイル                A  アーカイブ
              S  システム ファイル           I  非インデックス対象ファイル
               L  再解析ポイント             -  その属性以外
  /B          ファイル名のみを表示します (見出しや要約が付きません)。
  /C          ファイル サイズを桁区切り表示します。これは
              既定の設定です。/-C とすると桁区切り表示されません。
  /D          /W と同じですが、ファイルを列で並べ替えた一覧を表示します。
  /L          小文字で表示します。
  /N          ファイル名を右端に表示する一覧形式を使用します。
  /O          ファイルを並べ替えて表示します。
  ソート順    N  名前順 (アルファベット)     S  サイズ順 (小さい方から)
              E  拡張子順 (アルファベット)   D  日時順 (古い方から)
              G  グループ (ディレクトリから) -  降順
  /P          1 画面ごとに停止して表示します。
  /Q          ファイルの所有者を表示します。
  /R          ファイルの代替データ ストリームを表示します。
  /S          指定されたディレクトリおよびそのサブディレクトリのすべての
              ファイルを表示します。
  /T          どのタイム フィールドを表示するか、または並べ替えに使用するかを
              指定します。
  タイムフィールド
              C  作成
              A  最終アクセス
              W  最終更新
  /W          ワイド一覧形式で表示します。
  /X          このオプションは MS-DOS 形式以外のファイル名に対する短い名前を
              表示します。長い名前の前に短い名前を表示する点を除けば、
              /N オプションと同じです。短い名前がない場合は、ブランクに
              なります。
  /4          4 つの数字で年を表示します。

環境変数 DIRCMD にスイッチを設定できます。
/-W のように - (ハイフン) を前に付けると、そのスイッチは無効になります。

 よく使うのは、
  • /B ←単体で使うと“ファイル名”だけになり、/Sと一緒に使うとフルパスで再帰的に列挙していきます(★よく使います★)。
  • /S ←単体で使うと色々な見出しやサイズ、日付等と共にフォルダであれば再帰的にその中まで追いかけて表示します(かなり見にくい)。/Bと一緒に使うと(同上)。
 あたりになります。
 試しに、とあるフォルダ以下全てで、~.logファイルを探そうとした場合こういった形になります。


  dir /B /S C:\Windows\Microsoft.NET\*.log /?

 ちょっとしたファイルを探したいときにも使えますね。

 フルパスで列挙出来てしまえば、テキストファイルに保存するなり、Excelに張り付け(
(「\」を区切り文字にして各フォルダ階層を列に分けることも可能)るなり、エクスプローラでは表示や結果からの起動はできますが、エビデンス残しや文字列操作などしたい場合はテキスト化した方がいろいろと使えると思います。
 個人的には、ここに属性とサイズも簡単に出したいところですが、/Bを付けると元々の情報がカットされてしまうのでバッチ化するしかないですかね。
 その方法は、いつか書きたいと思います。

- PDS PIS 研究室 室長 -

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